紙を“やぶく”じゃダメ!?お受験ママが知っておきたい「ちぎり」の世界

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お受験あれこれ

最初に「ちぎり課題」と聞いたとき、私は「紙をちぎるだけでしょ?」と正直軽く考えていました。
ところが実際にやらせてみると、うまくいかずに紙をビリッ…それを見て私もつい「ちがうよ!」と声を荒げてしまって…。
でも、ちぎりは“やぶる”とは違う、指先で丁寧に進めていく大切な作業だと知ってからは、親子での取り組み方が変わりました。

本記事では、我が家で実際に試してよかった「ちぎり遊び」や、やってよかった声かけの工夫をご紹介します。

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「ちぎり」って何?お受験で求められる力とは?

小学校受験でよく見かける「ちぎり課題」。
これは、子どもの巧緻性(こうちせい)=手先の器用さをみるための課題です。

でも実は、この「ちぎる」という作業――
大人が思っているより、幼児にとってはとても難しいものなんです。

「ちぎる」と「やぶる」は違う作業

お子さんに「紙をちぎってね」と声をかけると、
ビリビリッと勢いよく紙を破ってしまった…という経験、ありませんか?

それもそのはず。
子どもにとっては「ちぎる」と「破る」の違いが、まだ感覚としてつかめていないことが多いのです。

「ちぎる」と「やぶる」のちがい
  • ちぎる=指先を使って、力加減をコントロールしながら、紙をゆっくり切り離す作業
  • 破る=一気に紙を切り裂くような動作

「ちぎる」は、ただの“紙破り”ではありません。
狙った形に沿って、力を調整しながら、丁寧に紙を切り離すという、繊細な指先の使い方が求められるのです。

「ちぎり」で試されているのは“手先”だけじゃない

ちぎり課題では、巧緻性のほかにこんな力も見られています。

ちぎり課題で見られる力
  • 集中力:目の前の作業にしっかり向き合う力
  • 持久力:最後まで丁寧にやり続ける力
  • 粘り強さ:うまくいかなくても途中で投げ出さず、やりきろうとする力

つまり、ちぎりは単なる“器用さ”だけでなく、
「指先から見える性格や姿勢」を評価する課題でもあるのです。

ちぎりの練習のコツ

「なんとなくちぎる」だけではなかなかうまくなりません。

「コツ」を意識するだけでぐんと上達しますよ!

ちぎる向きは「上から下」!

ちぎるときは、必ず「上から下へ」が基本です。

紙の線に沿ってちぎるときは、線を残すイメージで、線に沿って丁寧にちぎり落としましょう。

多少くしゃくしゃになっても大丈夫!

線が見えるようにちぎれていればOKです。

親指同士をくっつけて

ちぎるときは、両手の親指がぴたっとくっついたまま動いているかをチェックしてみてください。

この姿勢が、上手にちぎるための大事なポイントなんです。

丁寧に、でもスピーディーに!

「ちぎり」は正確さとスピードの両方が求められる課題です。

最初はゆっくりでも構いません。

回数を重ねるうちに、自然とスピードも上がってきますよ。

家にあるものでできる「ちぎり遊び」

「ちぎり」の練習というと構えてしまうかもしれませんが、
実はおうちにあるものだけで、楽しく取り組むことができます。

我が家では、いろいろな色や柄の折り紙を常備していて、
親子で遊びながら「ちぎり」に触れるようにしています。

らせんちぎりで「なが~くちぎれるか」チャレンジ!

まずおすすめなのが、折り紙をらせん状にちぎっていく遊びです。
どこまで長く、切れずにちぎり続けられるかを親子で競争!

「お〜っと、途中で切れちゃった〜!」
「ママより長いのができたよ♪」

…といったやりとりで、自然とモチベーションもアップします♪

かたちちぎりで「きれいさ+スピード」を意識

もう一つよくやっていたのが、〇・△・□など印刷された形をちぎる練習です。

姉弟や親子でタイムを競いながら、
「どっちがよりきれいに・早くちぎれるか」をゲーム感覚で挑戦していました。

ポイントは、親がちょっとだけ手加減すること

子どもが「ママに勝った!」と感じられるくらいの絶妙なスピードで取り組むと、
ぐんと自信がついて、やる気も続きやすくなります。

やってはいけない声かけ・してほしい声かけ

「もう!これはちぎりじゃなくて、破ってるでしょ!」
つい、そんなふうに叱ってしまいそうになること、ありますよね。

でも実は、これが「やってはいけない声かけ」の代表例です。
うっかり紙を破ってしまったときに、頭ごなしに注意することは、子どものやる気をそいでしまう原因になります。

❌ やってはいけない声かけ
  • 「なんでそんなふうに破くの!?」
  • 「違うって言ってるでしょ!」
  • 「もう何回言ったらわかるの!」
✅ してほしい声かけ
  • 「あれ?ちょっと力が強かったかな?もう一回やってみる?」
  • 「ちゃんと線が残っているよ!すごいすごい!」
  • 「ちぎるってむずかしいよね。でも結構できてるよ!その調子♪」

「ちぎり」は、幼児にとって根気のいる作業です。
最初は“破く”ことから始まっても大丈夫。
少しずつ“ちぎる”感覚が育ってきたら、小さな変化を見逃さずにほめてあげることが大切です。

まとめ

ちぎりの練習を通して見えてくるのは、紙の形だけではなく、お子さんのがんばる気持ち。
ママのあたたかな声かけと見守りが、子どもをぐんと成長させてくれます。
「できた!」の笑顔を、一緒にたくさん積み重ねていきましょう。

プロフィール
この記事を書いた人
hanemaru

夫、娘、息子、私の4人家族です。
共働きながら小学校受験に2度挑戦し、合格することができました。

娘、息子とも、ご縁をいただいた学校に楽しく通っています。

小学校受験で取り組んだことや、普段の子育てで意識していることについて、記録を残していこうと思っています。
読んでくださる方のお役に立てれば幸いです。

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